コーヒーデイズカフェの日常
PH店 店長 野坂優子
- お客様との温かい交流が
私たちの働くモチベーション -
私たちカフェの朝は、お掃除から始まります。 徳山駅に近いPH通り店も、石畳の道に面した大きな窓を開け、机や陳列棚をていねいに拭き、床の掃き掃除をします。 店内はすがすがしい空気に入れ替わり、私たちも「今日もお客さまを大切にお迎えしよう」という気持ちが整います。 店内のお花の生け替えをし、季節やお天気などによって店内の本やBGMのセレクトをします。 本棚のディスプレイは、ささやかなメッセージ。 お天気が少し悪そうな日は、明るい写真のページを選んで開けます。店内ではすっきり気持ちのよい時間を過ごしていただければいいな…という想いです。 今日の本棚ディスプレイは、コーヒーを美味しそうに淹れている写真にしました。しっとりと落ち着いて、香り高い時間を味わってもらえたら良いなと思って紹介しています。 先日旅行で訪れた尾道の、小さな本屋さんでみつけたお気に入りの本も持ってきました。 店内でゆっくり過ごされるような方には「よかったらご覧になってください」とお勧めします。写真集も好きなので、本棚に何冊か置いています。大好きな川内倫子さんの写真集などを、お客さまがじっくりとページを繰られていると、とても嬉しくなります。
-
店内の音楽は、じつは日中もよく代えているんですよ。 お客さまの雰囲気に合わせて、たとえば女子会で楽しく盛り上がっておられる時間は軽快な感じ、静かに本を読まれているお客さまの時には静かなピアノ曲を、というように。 1日の時間帯でも、朝は元気な感じが多いですし、夕方や夜はそっとクールダウンするジャズが多いかもしれません。夏の夜はブルースもいいですね。 夜カフェは、月に1度程度 不定期で開催しています。お仕事の帰りやお食事の後になど、「うちに帰るまでにちょっと一呼吸、コーヒーを楽しめるような場所があったらいいなあ」と思って始めました。 夜のカフェは昼よりも静かです。ひとり静かに時間を愉しむお客さまが多いせいでしょうか。 私たちも不用意な雑音は立てないように気をつけています。そうすると、ふだんのコーヒー抽出の音やスプーンの音、冷蔵庫のブーンというかすかな音などがよく聞こえるのです。 でもその音たちは嫌な音ではなくて、何かリズムがあって心地良く、それすらも音楽の一つのように感じられます。 夜ならではの演出で、カウンター席には小さなキャンドルをいくつか焚いています。 コーヒーの香り、音の気配、炎のゆらぎ…全てがハーモニーとなって、五感で楽しむひとときになればいいなと思います。 夜カフェはインスタで告知していますが、楽しみにされている常連のお客様も多くなりました。
-
ありがたいことに昼間 店内が大忙しの時もあります。 忙しいとつい目の前の作業だけに集中しがちなのですが、そこは一呼吸置き、来られたお客さまと目を合わせて「いらっしゃいませ」とお迎えすることが大切だと思っています。 お帰りになる時も、きちんと手を止めて「ありがとうございました」とお伝えする余裕を持つように。これはスタッフにも伝え、みんなで守っています。 目を合わせて心を寄せる、というのは接客スキルというよりも「人と人との交流」です。お客さまと目を合わせると、良い時間を過ごしていただけたのかどうかが伝わる気がします。 『忙しいときこそ鼻歌を歌おう』 当社社長の言葉をいつも思い出します。 PH通り店は、他の街から来られたお客さまも多いお店です。 出張で来られるビジネスマン、周南市文化会館やライブハウスでのアーティストのライブで来られた遠征ファンのみなさん。スーツケースをコロコロ押している方が多いんです。 そんな初めての方にも「この店は通りから中がよく見えるので入りやすくてほっとします」というお声をよくいただきます。 おもしろいのは、徳山港に寄港した船員の方が来られることでしょうか。コーヒーを気に入っていただいて航海中に楽しむ豆も購入してくださいます。 広い海の上、海の男のみなさんがCOFFEEBOYのコーヒーを楽しんでくださっている、と思うと、なんだかうれしくなります。
-
徳山駅前が再開発され、これからも街は大きく変化していくかもしれません。 ただ、私たちのこの店は引き続き変わりなく「ここへ来るとちょっとゆっくりした気持ちになる」場所でありたいと思っています。人と人との繋がりを大切にしていく毎日。温かい交流があって、お客さまに喜んでいただける。私たちも嬉しくなって楽しく働くことができる。そんな毎日を大切に積み重ねる。 それが私たちのカフェの日常です。
トピックス別
メールマガジンの新規登録または配信停止はこちらのフォームから。