焼きごろ、飲みごろ、ススメごろ。(3)
- マンデリン熟成中 Don`t Open!
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焼きごろ、飲みごろ、ススメごろ。 第3回(最終回) ドリップ方法と保存方法。 こんにちは。徳山コーヒーボーイ 代表の河内山です。 今回は焼きごろ、飲みごろ、ススメごろの第3回、楽しみ方のお話です。 前回まで熟成豆の魅力についてお話ししてきました。 1度は飲んでみたいなと興味を持っていただけたでしょうか。 さて、その入手方法ですが、 商品として熟成豆を販売している訳ではありません。ですからよろしければ店頭で、 「いい感じに熟成した飲みごろの豆はありますか?」と聞いていただけるのが 一番の方法だと思っています。 (私などはそんな問い合わせを受けただけで、豆屋名利に尽きてしまいます。) もう一つの方法は、(ぜひ試していただきたいのですが) 通常通り購入した豆を自然に熟成させる方法です。 専用のキャニスターに入れて、常温で自然に酸化する過程を日々自身の鼻で感じてください。 若い豆の柑橘臭ではなく、甘酸っぱいその豆特有のフレーバーを感じていただけたら それがタイミングです。 次に抽出方法ですが、 まずはいつもよりもメッシュを細かくしてください。 そして、いつもよりも高い湯温で時間をかけてゆっくり落としてください。 過抽出気味でも構いません。雑味がある程度出ますが、それも熟成豆の楽しみです。 豆全体の濃厚さを味わうようにドリップして、ホールコーヒーを楽しんでください。 最後に保存方法です。 飲みごろのピークが来たなと感じたら、キャニスターまたジップロックなどに入れて 冷蔵する事を勧めます。これ以上の酸化は豆の劣化になります。 深煎りであればピークから1ヶ月はコーヒーを楽しめる期間です。 その時期になると、 いわゆる専門店ではなく賞味期限3ヶ月くらいに設定された真空パック豆のテイストに近づいてきます。 COFFEEBOYのコーヒー豆と言える味ではありませんが、 これも一つのコーヒーの楽しみ方なのではないでしょうか。 コーヒー屋を40年やってきて思う事は、 その時代時代のトレンドに大きく左右されてしまうという事です。 一つの流れができると一斉にその流れに巻かれてしまう傾向があります。 本来は一人一人コーヒーに求めるものは違うはずなのにです。 熟成豆を通して知っていただきたい事はコーヒー豆との対話です。 豆から発散されるどんな香りの時に私は飲みたいのか。 その時のメッシュは。湯温は。落とす早さは。それは一人ひとりで違って良いはずです。 ぜひ、あなた の、コーヒーをさがしてください。
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