私のコーヒーカップ
吉敷店・和田恵子
- 黄色いフレデリック
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私の1番のお気に入りマグカップは、ねずみの「フレデリック」。 レオ=レオニさんの絵本『フレデリック』の主人公です。 3年くらい前に広島で開催された「レオ=レオニ展」で出会いました。 ミュージアムショップコーナーで絵本作品のマグカップがずらっと並んでいた中、この黄色いフレデリックが目に飛び込んできました。 とにかくかわいくてかわいくて!大喜びで購入しました。 あまりに嬉しくて「大好きなレオ=レオニさんのマグカップ見つけたの!」と自慢していたら、 その年のお誕生日プレゼントで友人たちが他のカップもプレゼントしてくれて。 すると全部揃えたくなって、自分で全シリーズコンプリートしてしまいました。
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どれも色がきれいでオシャレ。 でもやっぱり、最初に見つけたこの子がいちばんのお気に入りです。 フレデリックは、のんびりとしたゆる〜いネズミ。 目が半目なのも丸っこい姿もなんだか安心して、癒されるんです。 実はカップの反対側に後姿があって、飲むときには背中を見ています。 この背中が、気持ちをあたたかくしてくれるんですよね。 カップの色、こっくりとしたあたたかなイエローも、大好きなポイントです。 毎朝、家でコーヒーを煎れます。 そのときもだいたいこのカップ。 朝にこのイエローを目にすることで、元気をもらっている気がします。
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『フレデリック』のストーリーはご存じですか? 仲間たちみんながせっせと働いて食料等の冬眠準備をしているときに、 フレデリックはマイペースで「光を集めているんだ」「色を集めているんだ」「言葉を集めているんだ」とどこ吹く風でした。 そして冬。 食料が少なくなりみんなが苦しくなってきたとき… フレデリックは、光の美しさや色とりどりの景色の様子を仲間に語りはじめます。 頭の中に幸せな景色が思い描けるように。 そのおかげでみんなは幸せに冬を乗り越えるのです。 レオ=レオニさんの作品は、大人になってあらためて読むと、こどもの頃とは違う視点で見ることができます。 大人の今だからこそ、心に刺さる大切な言葉がたくさんあります。 このフレデリックもそう。 周囲がイライラしていてもゆる〜くマイペースで、まわりの人を幸せにして最終的に良い状態に収めていくことができる。 こんな人と友だちになりたいし、自分もこんな風になりたいですね。
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休日にリラックスしたいときにも、深煎りのコーヒーをカップ7分目くらい注ぎ、その1杯をゆっくり味わいます。 両手でそっとフレデリックを包むようにして、時間をかけて。 フレデリックはいつもそばにいて、日常で忘れがちなユーモアや大切な気持ちを思い出させてくれます。 もし話しができたら…かわいい姿で癒してくれるような気がします。 「のんびりいこうよ〜」と、ゆる〜い声で(笑)
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